暑い日が続きますね。私は去年から強烈に感じるようになったんですが「夏が長い」。とにかく長い。今年は梅雨が少なくて暑かった6月。そこから早くも4ヶ月目に突入してるのですが涼しくなる気配すら感じませんね。身体のケアと無理をせずに長い夏を乗り切りましょう。
さて今回は秋刀魚のお話。今年の秋刀魚はデカくて美味くて安いと三拍子揃っています。
ここ4.5年秋刀魚の水揚げ量が激減しているだけでなく、小さく脂がのっていませんでした。特に去年はほとんど大きい秋刀魚は流通されずに「美味しい」と思える秋刀魚に出会えませんでした。要因は海水温の上昇、黒潮の蛇行、乱獲などと様々な要因があるようです。
ただ今年は打って変わって大型で脂の乗りがいい秋刀魚が水揚げされています。ニュースにもなっているので皆さんも購入された方は多いのではないでしょうか?私は去年美味しい秋刀魚を食べられなかった悔しさを噛みしめながらもう10尾以上食べています。
秋の風物詩の秋刀魚も高くて美味しくなければ、その食文化はどんどん廃れていく。特に日本近海の美味しい魚は日本からどんどん獲れなくなってきています。海水温の上昇、漁師の減少など抱える問題がたくさんあります。
日本が築き上げてきた魚の食文化を少しでも未来に繋げていきたいので、日本の食卓に「また食べたい」と思える魚が普及されることを願っています。もちろん水産資源を未来に繋げていくことも必要です。獲りすぎないで適切な漁獲枠を決めて未来に繋いで守っていくこともとても大切です。
今年の秋刀魚はデカくて美味しくて安いのでたくさん食べてまた来年食べたいと思ってくれる人が増えることを願います。産地(漁師さん達)は近年、秋刀魚が取れないし、港からかなり遠い所までいかないと漁獲できないので漁船の燃油代がかかりで逼迫して辛い状況です。少しでも産地の方を応援する意味でも秋刀魚を食べて応援したいですね。漁をしてくれる人がいるからこうやって美味しい魚を食べることができます。
さて美味しいさんまの見分け方をご紹介します。魚の目利きには「鮮度」「質」「価格」とありますが、さんまを買う時に価格は置いといて「鮮度」と「質(脂のり)」です。
鮮度は魚を美味しく食べるためにとても重要です。鮮度が良いと生臭さが少なく、身が締まっていて食感が良いからです。また焼いた時にお腹が破けてしまいます。そのため鮮度はとても重要です。
脂のりは身の柔らかさやジューシーさが左右されるところであり、一番「美味しい」と感じる部分です。脂がないと「硬くてバサバサ…」そんな経験ありませんか?脂ののりは皮がパリッと中身がジューシーが秋刀魚の塩焼きには欠かせません。
【鮮度の見分け】
これはさかなを見慣れていないと難しいかもしれませんが、目の透明感があると鮮度が良いです。鮮度が悪くなってくると濁りがでてくる。
※鮮度と関係ないこと目が内出血している。これは水揚げの特に他の魚の重さに圧迫された時にできるので鮮度とは関係なく、味にも関係ありません。
魚は内臓から悪く(柔らかく)なるので鮮度が悪いと腹部の張りがなくなってくる。またお腹側にある肛門の締まり具合でも鮮度がわかります。内臓から悪くなるので内臓が柔らかくなり、肛門が開いてきます。
鮮度が良くないと焼いている途中でお腹が破けてしまいます。
【脂のり】
さんまはサイズが大きいほど脂がのっていることが多いです。もちろんサイズが大きければその分お高くはなります。同じ価格で販売していたらなるべく大きいサイズを選びましょう。
ここが大きなポイントです。背中側の頭の後ろ(人間でいうと肩)の部分が盛り上がっていると脂がのっていて間違いないです。本当に形おかしくない?ってくらいもっこり盛り上がっている魚体もあります。
是非、購入の際は意識してみてください。漢字で秋刀魚と書くように秋が旬の魚。今では海水温の上昇などで旬を感じるものが減ってきています。今年は美味しく旬を味わえる秋刀魚をたくさん食べて、産地を応援しましょう!
今後秋刀魚使ったレシピも紹介していきます。
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